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月別: 2017年4月

偶然だろうか?

前回、風邪など体調不良による排泄のことに少し触れた。

今回は「排泄」そのものに触れてみたいと思う。生き物として命ある限り「排泄」はある。まして介護となると、避けては通れない大きな問題だ。それなのに声に出して話す機会は極端に少ない。

桜が舞う頃、私は松山へ行った。NHK松山の番組に出演するためだ。番組名は「どう支える?排泄介護」。
母が元気に歩いていた頃、雑談の中で「下の世話なんか、私は出来ないからね。ちゃんと歩いて元気でいてよ~」と母と笑って話していた。しかし、いざそうなるとそんな事は言ってられなかった。
皆さんは大人のおむつの替え方を知っているだろうか?私は知らなかった。赤ちゃんのおむつ替え…それは、昔はテレビドラマやCMで見ていたし、私達夫婦には子供を授からなかったが、姪のおむつ替えを14歳の頃からしていた。
でも大人のおむつ替えは…情報溢れる現代社会の今でさえ、その情報を自分で取りに行かなければ自然と目に入ることはない。

出演した番組のVTRで紹介されたことをいくつか。

10年も介護マンガを描かれている「くさか里樹」さん。くさかさんは25年前「ケイリン野郎」というラブコメディーを描かれていて、当時私は大好きだった。なかなか人の名前を覚えない私が覚えていた名前だ。現在、くさかさんは介護マンガを描き、私は介護生活を送っている。時の流れを感じる(苦笑)

また「排泄」の介護現場の実例も取り上げられた。
夫の在宅介護を担う60代の女性は生活のため仕事との両立をしている。彼女は夫のおむつの尿もれに悩む。またとある施設では、夜勤はたった1人で30人の入居者をみるため、一晩中、おむつ替えに追われる。手厚い介護のため、トイレへ行ける人には、たとえそれが一晩に3回でも付き添う。大変な仕事だと思う。

「排泄」は、介護をする人も当然大変だが、介護される側の人にとっても心痛な思いだ。
私の母は異性である息子・兄におむつ替えをされることに抵抗を示さなかった。でも中には自分の子供でも異性は嫌だと言う人もいる。その気持ちは分からなくもない。母が要介護4から3になったのは、勿論、本人の努力の賜物だ。その努力の源は、「トイレだけは自分で行きたい」という強い意志、ただそれだけだ。実際、車椅子でトイレへ行けるようになると、母は週2回の訪問リハビリを断った。「そんなんじゃ、また、動けなくなるよ」と窘めても、デイサービスでリハビリをしてるから大丈夫と言い張っている。

介護の様々なケアの中でも、口腔ケアなどはガイドラインがあり、それに沿って対処に当たる。だが排泄に関しては、まだ我流の域を超えないそうだ。
そうした問題を少しでも解決しようと「おむつフィッター」がいる。ご存知だろうか?私も初めて知ったのだが、京都のはいせつ総合研究所が認定する資格だ。排泄の困りごとに対して、おむつを含む排泄用具はもとより、医療や住環境、食事など幅広い視点からアドバイスをくれる。尿もれなどの悩みは解決されるそうだ。尿もれが怖いからと紙おむつの中のパットを何枚も重ねると、かえって紙おむつやパットのギャザーが役目を果たさなくなり、尿もれに繋がる。そしてパットを重ねることにより姿勢が悪くなり、食欲が落ち、体力がなくなって弱っていく。健康そのものを害するそうだ。紙おむつが健康を奪ってしまう?!改めて、正しい情報を得ることはとても大切だと考えさせられた。
現実は悲しいことに、母もまたいつの日か、紙おむつの生活に戻るのだろう。でもきっと、その時は今までと違う気持ちで母のおむつ替えが出来るだろう。

紙おむつと、中に入れるパット大・小、リハビリパンツと尿もれシート。
これらを体調に合わせて使い分けてます!

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今年の風邪は・・・

前回まで数回にわたって母が「認知症」かも?というコラムを書いてきた。

実は先日、「認知症」社会という事で、NHKスペシャルの収録にゲスト出演した。

8年後の2025年、団塊の世代が75歳以上となり、3人に1人が65歳以上となるそうだ。もちろん認知症の人も増える。でも発症を遅くする事も出来る。30代・40代から自分の為に・国の為に・未来を背負う子供達の為に、健康に気を使わないといけないと、しみじみ考えさせられた。

さて今回は?

この冬はなかなか暖かくならずに「なごり雪」が降り、春が遅かったですね。寒暖の差が著しいせいか、外出をほとんどしない母なのに、よく風邪をひていた。週に水曜日と日曜日の2回のデイサービスさえ、3月はほとんど行っていない。

母の場合、水曜日にデイサービスへ行き、何より楽しみなお風呂に入る。で、その夜に風邪をひく。木曜・金曜は症状が酷く、土曜日は少し軽くなり日曜日に回復。今度の水曜日は行けるかなと思っていると、なぜか火曜日には違う風邪をひく。外出もしていないのに本当に不思議だ。

きっと私達は風邪をひいていないが、外との出入りで菌を持ち込んでいるのだろう。免疫力の低い母だけが風邪をひくのだ。

最初の風邪は嘔吐と下痢を繰り返した。普段なら車椅子を使いながら自分でトイレに行けるのに、こうなると無理だ。寝返りやトイレへ行こうと態勢を変え、お腹に力を入れると出てしまうらしい。という事で、また紙おむつのお世話になった。

風邪に限らず、体調を崩すと下痢をするようになった。体調の悪い時は排泄の感覚も鈍くなるという。自分の意思とは関係ない排泄に驚き、嘆き悲しむ母。そして紙おむつの生活に戻るのを怯えていた。要介護4の時は紙おむつしか選択肢がなかったから、母も当時は諦めていたのだろうが、今回は何と声をかけて良いのか分からなかった。もしも自分なら…想像しようとしても難しい。人間としての尊厳の一部分を失おうとしているのだから。

でも体調が戻ると、排泄の感覚も戻ってきたようで安心した。しかし数日後、また体調を崩した時に排泄の感覚が鈍くなった。泣いている母の背中をさすりながら、今度は慰めることが出来た。「体調が悪いからだよ。前も分からなくなったけど、体調が戻ったら大丈夫だったじゃん。だから、まずは早く元気になろう」と。

最近の母の体調は「日替わり」どころか「数時間」で変わる。ほんの十数分で変わる。もちろん悪い方に、だ。ただ88歳にしては回復力もあるので、大きな心配事にはならずに済んでいる。

マメに風邪をひく母の介護をしている私は、というと、外出からの帰宅時はうがい手洗いをしっかりして気をつけているものの、母の部屋から戻った時は何もしていなかった。なので、しっかりと風邪をうつされた。風邪をうつしてはいけないと気をつけていたが、うつされるとは…

どちらにしても、季節の変わり目にシニアはとても弱い。シニアの入り口?が遠くに見えて来た私達も、今まで以上に体調の変化に気をつけないといけないかもしれない。明るい介護を続ける為に…

やっと車椅子で行けるようになった母が温もりを感じられるよう作りました!
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