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月別: 2016年7月

垣間見た寝たきりの辛さ

先月、脳動脈瘤の手術をした。
2013年の脳ドックで見つかった後、経過観察を続けていた。ずっと大きくならなかった腫瘍が昨年の5月から今年の5月の間に倍近くの大きさになっていた。
原因は大きな生活環境の変化やストレス。思い当たること、ひとつ、ふたつ…とは言え、現代社会においてストレスのない生活などあり得ない。

私の手術は鼠径部(そけいぶ)からのカテーテル手術。術後、鼠径部(そけいぶ)を曲げてはいけないので寝返りがうてない。
トイレもダメ、食事もダメ。ひたすらベッドの上で安静にしていなければならない。
麻酔がきれて頭がハッキリすればするほど、動かせない辛さを感じ始めた。既に寝たきり10時間…手術時間を含めてだが、寝たきりには変わりない。
枕がないのが特にツライ。枕…枕…とお願いしてやっとお許しが出た。
その枕がとても気持ち良い!!あまりの気持ち良さに旦那に頼んでメーカーを書き留めて貰った。退院したら必ず買おう!と心に決めた。
頭と首が楽になると、辛い体勢が気になる。お願いして姿勢を変えて貰う。
と言っても、真っ直ぐに伸ばしたままの身体の右下に枕を入れただけ。動かないよりはマシな程度。それでも辛さは半分になった。

たった一晩、動けなかっただけで、この辛さ。
寝たきりになった母の辛さは想像つかない。今では何の苦労なく寝返りをうてる母だが、寝たきりになった直後は自力で体勢など変えられなかった。
ここまで良く頑張ったと思う。たくさんの方の手を借り、そして何より本人が頑張った。
今も頑張り続けている母だけど、いつの日かまた、動けなくなる日が来るだろう。その時は少しでも苦痛が和らぐよう、今回出合った枕を買ってあげよう。
寝返りを支えてくれる枕を…。

やはり人は自分が体験しないと理解できない。
本当の意味で母の辛さは理解出来てはいないけど、心あらたに、母に優しく出来る自分でありたい。

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