Skip to content

ローマ市街地の環境は?

7月下旬。少し早い夏休みでローマへ行った。

イタリア語は勿論、英語もろくに話せない私が、今1番興味がある「介護事情」をローマの人達からコミュニケーションで聞き出せる訳もない。
なのでツーリストでも分かる街の環境を観察してきた。
古代ローマの街並みは一見すると、とても雰囲気があり素敵だ。街中の道路はほとんどが石畳。写真で見る分には心躍るが、実際に歩いてみると、何百年という年月の間に石畳は歪み磨耗し、欠けて壊れている。古代ローマの史跡に手を加えることになるからメンテナンスができないのか?と聞きたいほど、何処もかしこも、でこぼこだ。
目の前の若い女の子が躓いた。足元を見ると石畳がひとつ、とても飛び出ていた。若い子だから転ばなかったが、私なら?転んでいたかも。ご年配の方なら?最悪は…転んで骨折して入院だ。
石畳には、杖がはまり込んでしまうような大きな隙間もたくさんある。年配者に限らず、とても歩きやすい環境とは言えない。

それ以外に、ターミナルやバス、電車はどうなっているだろうか?
まずバス。乗ってはいないが、見ていると東京のように昇降時に車体が低くなることはない。日本でもそこまで親切なのは大都市部が中心で、地方にまではまだまだ及んでいない。

ローマで滞在したホテルはテルミニ駅の近く。テルミニ駅は日本でいう東京駅だ。地下は一階までだが、とにかく大きい。最低限のエスカレーターはあった。ただ何度となく利用したが、滞在中に杖をついた年配者や車椅子の方を見かけることはなかった。

ローマの観光地はほとんどが古代ローマの遺跡。
コロッセオ(ローマ帝政期に造られた円形闘技場)もやはり足元が悪い。だが、後から付けました!と言わんばかりにエレベーターが隅の方へ設置されていた。個人的には、そのエレベーターまで辿り着くのが難しいと思うが…それでも無いよりはあった方が良い。

勿論、ホテルも古い時代の建物がほとんどだが、エレベーターはついている。ただホテルの玄関がバリアフリーになっている所は少なく、段差があった。

意外な事にローマは坂が多い。なので建物の入り口はたいてい段差がある。とてもじゃないが車椅子は無理だろう。店内も狭い。テルミニ駅を東京駅に例えるなら、地価を考えれば仕方が無いのだろうか。それに、わざわざ東京駅近辺まで買い物に来るご年配も少ないのだろう。郊外とは事情が違うのかもしれない。
それでも用心深く見ていると、杖をついて歩いているご老人を見かける。側には必ず娘さんらしき人が付いている。ゆっくり、ゆっくりと足を運ぶ母を支える様に歩いていた。在宅介護が主流なイタリアなら当然の風景かもしれない。

1週間という短く狭い範囲で、イタリアの介護事情を語ることは出来ないが、介護に関しては「住みやすい」とはなかなかいいがたく、近代化やバリアフリーと、古都の共存には課題が多そうだ。同時に日本の介護環境に思いを巡らせるきっかけになったと思う。

One Comment

  1. たかし(45歳)。 たかし(45歳)。

    古きよき伝統、それがイタリア・ローマの心意気。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です