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1年の終わりに思うこと

早いもので今年ももう終わる。
大人は皆、口を揃えて「本当に1年が早いわ。あっという間」と言ってた。
一年は一年。早いってどういうことか子供の頃は全く理解できなかったけど、大人になると同じ言葉を呟いている自分に気がつく。

母が寝たきりになって2度目の年末。
大半をベッドの上で過ごす母の1年はどうだったのだろう?
「この1年、どうだった?」と聞く私に、「寝てる間に1年が過ぎたわ」と母。
そのまんまの答えに2人で笑ってしまう。

母は寝たきりになってからの方が前向きに生きている気がする。
その前の数年は口を開けば愚痴ばかりだった。
小さな親子ゲンカも多々あった。
暗くて愚痴しか言わなくなった母と暮らすのが負担になっていた。
末っ子の私が、何で母を見なければならないのか?
不満の矛先は姉兄への思いとなって募っていった。

本来の母は明るく、感情表現豊かな人だ。わがままでもあるけど…(苦笑)
嬉しい時は子供の様に喜び、怒る時は泣きながら啖呵をきる。
でも怖がりの小心者だ。
母としてしか見られない子供の頃と違って、今は1人の人間として長所も欠点も客観的に見られる。
困った時もあるが、母はとても可愛い人だと思う。

我が家に呼び寄せた70歳を過ぎての引越しでも、近所の人と直ぐ仲良くなり、気難しいと昔から評判だった人とも笑いながら話をしている。
寝たきりになって入院した時も、医師や病院のスタッフ、患者さんにとても人気がある。
コミュニケーション能力に長けている。と言えば聞こえが良いけど、根っからのおしゃべり好きだ。
それでも人の噂話や悪口、下ネタは嫌い。ふざけた、たわいない冗談が好きだ。

そんな母も寝たきりになり、死が現実のものとして近づいたら変わった。
ある日、一時的な身体のトラブルに、母が「死ぬかと思った」と。
「ずっと愚痴ばかりで死にたいと言ってたんだから、本望じゃん」と意地悪を言ってみた。
母は怒った、怒った。
こんなにも生きることに執着してる母を見て、大丈夫だと確信した私がいた。

最近は「なかなかお迎えが来ないわ」と穏やかに笑いながら言う母に、
「予約出来ないから。待つしかないね。まぁ今更、慌てなくても」と、笑いながら答える。

我が家の介護生活も、なんだかんだとトラブルもあるし面倒だし、手間も時間もかかる。
それでも何とか、本人と家族が協力し、妥協しあい、それなりの生活になり落ち着いている。
とても幸せだと思う。

元旦、兄は仕事かもしれない。私は旦那と義母宅へ行かなければならない。
母は元旦の半日は1人で過ごす事になるかも。
普段は別としても元旦くらいは側にいてあげたいと思うけど無理。
そこは母にも我慢して貰うしかない。きっと母は笑いながら「大丈夫よ」と言ってくれるだろう。

今でも早く歩けるようになって、2階のリビングで私の愛犬、蘭丸と杏と遊ぶんだ、という目標を諦めていない母。
来年こそは、そんな母の目標が半分でも叶えば良いなと願う。

皆様もどうぞ良いお年をお迎え下さい。

2 Comments

  1. 初めてこちらにコメントさせていただきます。
    asobottoです。

    『1年の終わりに思うこと』を読ませていただいて、恵利さんは偉いなあ~と思います。
    とてもポジティブでお母様をよく理解され、たいへん優しい気持ちをお持ちです。
    お母様は、すごくお幸せだと思います。
    じつは、私は介護中の母(89歳、要介護3、軽度の認知症あり)と良く衝突し、
    いつも怒ってばかりいます。「怒ったらアカン!」と頭ではわかっていても、
    感情が先走ってしまいます。今朝も、今年最後の衝突(悲)。もう、自己嫌悪に
    落ちまくりです。どうすれば、怒らずに穏やかに母に接することができるのか、
    答えが見つかりません。来年の私の最大の課題です。

    お母様とご一緒に、どうぞ良い年をお迎えください。

  2. たかし(44歳)。 たかし(44歳)。

    今年もよろしくお願いいたします、新田さん。

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