Skip to content

笑顔でいるために。

今回、このコラムは終了となります。とは言え、私の介護生活は終わった訳ではありません。
ゴールはいつ来るのか?見えるような、見えないような。でもクラッカーを鳴らすような、お赤飯を炊くような、そんなゴールにはならない。それだけは確かです。
だからこそ!毎日を前向きに、明るく過ごすのが私の目標。「明るい介護」を目指し続けます!
今までご愛読ありがとうございました。

では皆さんに最後にお伝えしたいこと。
それは…「歳を取ると子供に返る」と良く聞くけど、色んな意味で実感することしばしば。

例えば「お菓子ばかり病」。
なるべくならバランスの取れたキチンとした食事を取って欲しくて、手間を惜しまず頑張っていた時期もあった。その頃の母は、何を作っても食べる量がグンと減り、なぜかお菓子ばかりを食べていた。お菓子ばかり食べるから、手を替え品を替え頑張ってみた。だが「子の心・親知らず」で、私の努力は報われなかった。「お菓子ばかり食べてると、ちゃんとご飯が食べられないでしょ?」と幼い頃、怒られたはずなのに、逆になってしまった。
でも半年も経たぬうち、「お菓子ばかり病」は治ってホッと一安心した。

次は「そればかり病」だ。好きなものに出会うと、そればかりを食べたがる。食べて・食べて・食べ続けた後は、逆に嫌いになるのだ。
喜ばせようと好きそうなものを探す。気に入って喜んでくれるのは嬉しいが、言うがまま買ったり作ったりすると、ある日突然、嫌いだという。食欲がわかない時や、長時間淋しい思いをさせた時など、好きな物でフォローしたいのに、好きなものが減っていくのはとても不便だ。

そして好きなものがあると「我慢できない病」だ。
最近のお気に入りは「アップルリング」。パイ生地と甘く煮てあるリンゴの組合せで、アップルパイが食べやすくリング状になっているもの、と思って頂きたい。このアップルリングは近所には売ってないので、仕事帰りに買って帰ることが多かった。
明日の朝、朝食に食べてね、と渡すのだが、翌日の早朝に顔を出すとアップルリングは無くなっていた。この時間、いつもならまだ寝ぼけ眼だから、とても早い朝食だ。不思議に思い、聞いてみると夜中に食べたらしい。置いてあると気になり落ち着かず、食べてしまうらしい。ああだ、こうだと本人は言うが、単に我慢が出来なくなっただけだと思う。

全てに「抑制」がきかなくなっているのだろう。母でありながら、もう親ではなくなっている。子供と同じだ。これからどんどんと物忘れが進み、いずれは認知症になる。そして益々、自分を抑制出来なくなってくるのだろう。
覚悟は出来ている。昔、子供の私を忍耐強く見守ってくれた母。今度は子供に返った母を、私が忍耐強く見守ろうと思っている。
最後の最後まで、母と2人で笑顔でいたいから。

まだ介護を経験していない方、私と同じ現在、介護進行中の方、介護を終えられた方。
みんな、みんな、お疲れ様です。
そしていつかは、私たちが介護される立場になる。誰もが老いていくのだもの…

デイサービスの方がくれたお誕生日プレゼント。良く母を見てくれてます。

Be First to Comment

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA