Skip to content

偶然だろうか?

前回、風邪など体調不良による排泄のことに少し触れた。

今回は「排泄」そのものに触れてみたいと思う。生き物として命ある限り「排泄」はある。まして介護となると、避けては通れない大きな問題だ。それなのに声に出して話す機会は極端に少ない。

桜が舞う頃、私は松山へ行った。NHK松山の番組に出演するためだ。番組名は「どう支える?排泄介護」。
母が元気に歩いていた頃、雑談の中で「下の世話なんか、私は出来ないからね。ちゃんと歩いて元気でいてよ~」と母と笑って話していた。しかし、いざそうなるとそんな事は言ってられなかった。
皆さんは大人のおむつの替え方を知っているだろうか?私は知らなかった。赤ちゃんのおむつ替え…それは、昔はテレビドラマやCMで見ていたし、私達夫婦には子供を授からなかったが、姪のおむつ替えを14歳の頃からしていた。
でも大人のおむつ替えは…情報溢れる現代社会の今でさえ、その情報を自分で取りに行かなければ自然と目に入ることはない。

出演した番組のVTRで紹介されたことをいくつか。

10年も介護マンガを描かれている「くさか里樹」さん。くさかさんは25年前「ケイリン野郎」というラブコメディーを描かれていて、当時私は大好きだった。なかなか人の名前を覚えない私が覚えていた名前だ。現在、くさかさんは介護マンガを描き、私は介護生活を送っている。時の流れを感じる(苦笑)

また「排泄」の介護現場の実例も取り上げられた。
夫の在宅介護を担う60代の女性は生活のため仕事との両立をしている。彼女は夫のおむつの尿もれに悩む。またとある施設では、夜勤はたった1人で30人の入居者をみるため、一晩中、おむつ替えに追われる。手厚い介護のため、トイレへ行ける人には、たとえそれが一晩に3回でも付き添う。大変な仕事だと思う。

「排泄」は、介護をする人も当然大変だが、介護される側の人にとっても心痛な思いだ。
私の母は異性である息子・兄におむつ替えをされることに抵抗を示さなかった。でも中には自分の子供でも異性は嫌だと言う人もいる。その気持ちは分からなくもない。母が要介護4から3になったのは、勿論、本人の努力の賜物だ。その努力の源は、「トイレだけは自分で行きたい」という強い意志、ただそれだけだ。実際、車椅子でトイレへ行けるようになると、母は週2回の訪問リハビリを断った。「そんなんじゃ、また、動けなくなるよ」と窘めても、デイサービスでリハビリをしてるから大丈夫と言い張っている。

介護の様々なケアの中でも、口腔ケアなどはガイドラインがあり、それに沿って対処に当たる。だが排泄に関しては、まだ我流の域を超えないそうだ。
そうした問題を少しでも解決しようと「おむつフィッター」がいる。ご存知だろうか?私も初めて知ったのだが、京都のはいせつ総合研究所が認定する資格だ。排泄の困りごとに対して、おむつを含む排泄用具はもとより、医療や住環境、食事など幅広い視点からアドバイスをくれる。尿もれなどの悩みは解決されるそうだ。尿もれが怖いからと紙おむつの中のパットを何枚も重ねると、かえって紙おむつやパットのギャザーが役目を果たさなくなり、尿もれに繋がる。そしてパットを重ねることにより姿勢が悪くなり、食欲が落ち、体力がなくなって弱っていく。健康そのものを害するそうだ。紙おむつが健康を奪ってしまう?!改めて、正しい情報を得ることはとても大切だと考えさせられた。
現実は悲しいことに、母もまたいつの日か、紙おむつの生活に戻るのだろう。でもきっと、その時は今までと違う気持ちで母のおむつ替えが出来るだろう。

紙おむつと、中に入れるパット大・小、リハビリパンツと尿もれシート。
これらを体調に合わせて使い分けてます!

Be First to Comment

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA