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介護リフォーム

暑い夏から秋をスキップした寒い冬の訪れ。
服も体も心も、冬支度を準備する間もなかった。

秋がなかった今年だが、「秋になったらやろう」と思っていたものがあった。
車椅子で家の中を動くようになった母のためのリフォームだ。

2000年に建てた今の家は、バリアフリーの二世帯住宅だ。1995年に「長寿社会対応住宅設計指針」が建設省(現 国土交通省)より示され、また2000年に「住宅性能表示基準」が定められた。ちょうど建てた頃は一般住宅にバリアフリーが徐々に浸透してきた時期だった。確か、バリアフリーにすると助成金が少し出たような記憶もある。
車椅子が通れる廊下の幅や、段差がない浴室とトイレ。老いていく母のために、最初から浴室とトイレには手摺もつけた。ガスコンロは危ないので母親のキッチンにはIHも入れた。ベッドを置く場所から、外が見えるように窓も多くした。
寝室の床材は、今でこそタイルカーペットが流行っているが、当時は一般住宅ではあまり使われていなかった。それでも私は、母が汚した時に部分的に取り替えられるよう、タイルカーペットにした。
全てにおいてお金は余分にかかったが、他の所を切り詰めてでも母の住む一階には拘った。寝たきりになるとは思っていなかったが、思いついたことは全てやった。
それでも、実際に寝たきりになると、問題は出てきた。確かに車椅子は通れるのだが、曲がるのはやっと。車椅子を何度も壁にぶつけるので角の壁はボロボロに。また廊下から脱衣場やトイレへ行くドアは外してしまった。開いたドアの厚みやドアノブの出っ張りで、室内スペースや通路がかなり狭くなるからだ。

そして今回、手がけたのは…

母が居間として使っていた部屋の真ん中に、現在介護ベッドを置いている。居間は畳が良いと言う母のリクエストに応え和室だったが、数年経つと「畳が傷むから」と母は勝手に畳の上にカーペットを敷いた。その方が傷む気がしたが思うようにさせていた。家を建て10年近くなると畳が凹んできた。「畳替えをしよう」と言っても「私が死んだら全部、取り替えなさいな」と、母は面倒臭がりやらせなかった。そして突然の寝たきり。へこみ続ける畳の上でカーペットがヨレる。そこを車椅子で動こうとしても、スムースな動きが出来るわけない。母が元気になればなるほど、気になっていた。
もう1つ。母はキッチンで自分の食べた物くらい自分で洗い物をしたいらしく、ギリギリまで車椅子を寄せて指先で水栓のレバーを動かしていた。シンク下の扉を取り外して、土台の一部分を壊すか外すかすれば、車椅子のまま奥まで入れると思ったのだ。

介護のためのリフォーム。介護保険が使えると思ったが、今回のようなキッチンリフォームには使えないらしい。では床は?キッチンがダメなんだから床もダメだろうと調べもしなかった。
とある週末、母は初めて二泊三日のショートステイに。DIY好きの私達夫婦2人で畳を剥がし、スタイロフォームという断熱材を敷き、合板を乗せタイルカーペットを敷いて、完成!
数日後、介護の対談で各役所には介護保険で使えるサービスが小冊子になっていることを知った。手にしてみると…実は床の張替えは介護保険が使えたようだ。
まだまだ、情報とケアマネさんとのコミュニケーションが足りないと、痛感させられた。

One Comment

  1. たかし(45歳)。 たかし(45歳)。

    コミュニケーション不足が露呈? 対話する心こそ重要な課題!

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